大規模環境での調整

提供: Nagios 3翻訳プロジェクト Wiki
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導入 Introduction

巨大なサイトでNagiosを運用している場合、use_large_installation_tweaksオプションが有益でしょう。このオプションを有効にするとNagiosデーモンはシステムの負荷を下げ、よりよいパフォーマンスで運用するための確かな近道となるでしょう。

効果

Nagiosのメインコンフィグファイルでuse_large_installation_tweaks オプションを有効にすると、Nagiosデーモンの挙動にいくつかの変化が現れます。

1.環境変数のサマリーマクロの無効化 - The サマリーマクロは環境変数で利用できなくなります。設定数が非常に多くなるとこれらのマクロの値を計算に時間がかかります。そのため、このオプションを使用するとこれらを無効にします。サマリーマクロは引数として自作のスクリプトでパスすると通常のマクロのようにサマリーマクロも利用できます。

2.メモリクリーンアップ方法の違い - 通常Nagiosは子プロセスのメモリを子プロセスが終了する際にすべて解放します。これはおそらく最善の方法でしょう、しかしこれは、ほとんどのOSがプロセスを終了する際に割当メモリを解放することに責任を持つのでNagiosが責任を持つ必要がないと思われます。OSはNagiosがメモリを解放するのよりもより高速にメモリを解放すると思われます。そのためNagiosはこのオプションを有効にすると子プロセスのメモリ解放に注意しなくなります

3.fork()チェックの現象 - 通常だとNagiosはホストとサービスのチェックの実行にfork()を2度行います。これは(1)終了あるいはセグメンテーションフォールトとなったプラグインから守られるのを保障する、(2)終了した孫プロセスの後片付けをOSに任せることができます。その余分なfork()は実際には必要ないのでこのオプションを有効にするとこの余分なfork()をスキップします。結果として、Nagiosは終了した子プロセスを(OSに任せずに)自身でクリーンアップします。この機能はNagiosサーバの負荷を減少させる為に重要です。