「Nagiosのアップグレード」の版間の差分
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2010年9月3日 (金) 11:44時点における最新版
前のNagios 3.xリリースからのアップグレード Upgrading From Previous Nagios 3.x Releases
Nagios 3.xの、新しいα版、ベータ版、あるいは安定したリリースがリリースされた時は、できるだけ早いアップグレードを考慮するべきです。新しいリリースは、大抵重要なバグフィックス情報を含んでいるので、その情報を最新のものに保つことが重要となるのです。 導入ガイドクイックスタートガイド)で説明されているように、ソースコードからNagiosを既にインストールしていたとしたならば、簡単にNagios 3.xの、より新しいバージョンをインストールすることが出来ます。これを行うには、全ての過程でroot権限でアクセスすることすら必要ではなく、最初のインストールの間だけ、ルート権限で行えば全て出来るのです。ここに、アップグレードの過程が書いてあります・・・
まず、既存のNagiosのインストールと、構成ファイルの良好な状態のバックアップがあることを確認します。これがあれば、もし仮に何か予期せぬ事態が起きたり、動作しなくても、これらがあれば古いバージョンへ戻すことが出来ます。
まず、Nagiosユーザになります。 DebianやUbuntuのユーザは、sudo -s nagiosを使いましょう。
su -l nagios
次に挙げているような、webページのフォントを記した古いHTMLファイルを消します。それらは既に、PHPによって同等なものに置き換えられていますので。
rm /usr/local/nagios/share/{main,side,index}.html
Nagiosの最新版のソースコードのtarballをダウンロードします。 (こちらのリンク http://www.nagios.org/download/ より最新版をダウンロードします)。
wget http://osdn.dl.sourceforge.net/sourceforge/nagios/nagios-3.x(最新版のバージョン名).tar.gz
Nagiosのソースコードを解凍します。
tar xzf nagios-3.x.tar.gz cd nagios-3.x
Nagiosのconfigureスクリプトを実行してください。引数には、外部コマンドを実行するのに必要なグループ名を付けて、以下のように行ってください:
./configure --with-command-group=nagcmd
Nagiosのソースコードをコンパイルします
make all
更新済みのバイナリ、ドキュメント、WebのWebインターフェイスをインストールします。既存の設定ファイルは、このステップでは上書きされません。
make install
Nagiosの設定ファイルを確認します。いくつかのエラーがここで出てきたならば、続けて述べる作業に進む前にそれらを修正して下さい。
/usr/local/nagios/bin/nagios -v /usr/local/nagios/etc/nagios.cfg
Nagiosを再起動します。 DebianやUbuntuのユーザは、/etc/init.d/nagios restartを使いましょう。
/sbin/service nagios restart
これでおしまいです。
Nagios 2.xからアップグレード Upgrading From Nagios 2.x
Nagios 2.xから、Nagios3までアップグレードするのは、それほど難しくはありませんアップグレードは、最新の3.xリリースにアップグレードするため、先程上で説明したことと、本質的には同じことになります。しかし、それらがNagios 3系列で動作する為には、設定ファイルを少し変える必要があります:
- 以前のメインの設定ファイル内にあった、service_reaper_frequency変数は、check_result_reaper_frequencyに変更されています。
- 以前の $NOTIFICATIONNUMBER$ マクロは、新しい $HOSTNOTIFICATIONNUMBER$ と $SERVICENOTIFICATIONNUMBER$ マクロに有利に働くので、非推奨とされています。
- すべてのサービスチェックが平行処理で動くので、サービス定義の古い parallelize(並列処理) は、使用されません。
- 以前のバージョンでは存在した、 aggregate_status_updates オプションを削除しました。すべてのステータスファイルの更新は、最小間隔1秒で集計することが出来ます。
- 拡張ホストと、拡張サービス定義は推奨しません。それらは、既にNagiosに読み込まれて処理されていますが、これらの定義で、それぞれのホスト定義やサービス定義への指示を動かすことを推奨しています。
- メイン設定ファイルの、古い downtime_file ファイルの変数はもうサポートされておらず、停止時間エントリのスケジュールが retention fileに保存されています。既存の停止時間エントリを保存して、Nagios 2.xを止め、以前の停止時間ファイルのコンテンツをretention file(リテンションファイル・保持ファイル )に追加します。
- 以前の comment_file 変数はメインコンフィグファイルではもうサポートされておらず、最新版では、retention file(保持ファイル)にコメントとして保存されています。既存のコメントを保存して、Nagios 2.xを止め、以前の停止時間ファイルのコンテンツをretention file(リテンションファイル・保持ファイル )に追加します。
また、ドキュメントの"What's New(新着情報)"を必ず読んでください。そこでは、Nagios 2.xの最新安定版のリリース以降、Nagios3のコードに施された全ての変更について説明しています。 2から3では、かなり変更されていますので、しっかりと読んでください。
RPMからインストールしアップグレードを行う Upgrading From an RPM Installation
現在、RPMまたは、NagiosのDebianやUbuntuのAPTのパッケージベースのインストールをしてあって、公式のソースコードからNagiosをインストールしてバージョン3へと移行する為には、ここでの基本的なプロセスに従う必要があります:
- Nagiosを止めます。
- 既存のNagiosインストールのバックアップをとります。
- 設定ファイル
- メイン設定ファイル (通常は nagios.cfg です)
- リソース設定ファイル (通常は resource.cfg です)
- CGI設定ファイル (通常は cgi.cfg です)
- 全てのオブジェクト定義のファイル
- 保存ファイル (通常は retention.dat です)
- 現在のNagiosのログファイル (通常は nagios.log です)
- Nagiosのログファイルのアーカイブ
- 設定ファイル
- オリジナルのRPMかAPTパッケージをアンインストールします。
- ソースから、 導入ガイド(クイックスタートガイド) に従うことでNagiosをインストールします
- 元々のNagios設定ファイル、保存ファイル、およびログファイルを復旧します。
- 設定についてVerify(確かめ)します、そして、Nagiosを start(起動) します。
RPMあるいはAPTのパッケージが、異なる方法、および異なる場所にNagiosをインストールするかもしれないことは注意して下さい。問題が生じた際に、元に戻せるように、オリジナルのRPMかAPTパッケージを削除する前に、すべての重要なNagiosファイルを必ずバックアップしておいてください。